東海道中記〜後記
今になって改めて見ると
すんごい淡々と書いててとても読み難いし恥ずかしい
でもその時の気持ちの事なので手も加えず置いておく事にする

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■三郎@自宅  投稿日:2004/07/25 (Sun) 07:37
旅先でもネット喫茶などで書き込めるようにと用意したが
次がどうなるかはわかりません
んじゃ行ってくる

 
■三郎  投稿日:2004/07/27 (Tue) 17:50
こんちは
現在三重は鈴鹿のミドリデンカに居ます
今の気分としては風呂入りたいっす
そろそろ寝るところを探さないといけません
服も乾いてきたしがんばるぞ
そんじゃ次いつかわかんないですけど
また

 
■三郎  投稿日:2004/07/29 (Thu) 10:31
今名古屋のまたまたミドリ電化にいます
ふつうに元気です
ただ昨日風呂入れたんだけどそん時見たら174cm/49.2kgになっていた
元がいくつか分からないから危機具合もわからんけど減ってはいると思う
日に600円でやっていかないといかんのでグダグダ言っても仕方がない
別に600円が安いと言いたいんじゃなく飯食うにはやっぱ足らんということ
空腹感じゃなくて栄養価が

暑いな
こういう時はペプシブルーみたいのが飲みたい気分
夏これからなのにもう売ってないのな
あ903いいです教えてくれた人ありがとう

まあそんな感じで
ネット喫茶にお金使いたくないので(思ってたより高かった)
これからもなかなか書き込みできないかもですが
ミドリ見つけたら積極していきたいと思います
また


 
■三郎  投稿日:2004/08/02 (Mon) 10:48
オス三郎です
今は静岡の掛川です
道が複雑だったり台風だったり
なんか愛知では色々大変でかなり折れそうになってしまった
しかしおかげで少しは強みが増したかもわかりません
まだ歩きます
今日も暑いです

 
■三郎  投稿日:2004/08/07 (Sat) 19:22
三郎です
今神奈川は横浜の戸塚にいます
あと40kmくらいなんで
変なバイパスとか遭わなければ明日着くでしょう
んじゃ店員さんに注意を受けたのでこのへんで
贅沢してチョコレートでも買って行こうと思います

 
■三郎  投稿日:2004/08/09 (Mon) 06:10
間違えて到着書き込みを消してしまった…
無事着いてトキオシティの友達宅にいます
なんだろうなあ色んな事があったし
色々考え思いつく事もあった
絵は今回で変わるとか特にないと思います

 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 08:49
落ち着いたので旅で起きた事でも
あんま文章力ないかんな俺
書くか迷っていた
なぜやろうと思ったかはまあ精神力をつけるとかそんなんでしょうか
結果ついたかどうかは解らない
ともかくはじまりです

 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 08:57
1日目(残500kmくらい) 自宅スタート

朝4時に出るつもりが寝過ぎて7時台出発になる
朝飯はスイカを食べた
まだ4分の3くらい冷蔵庫に残ってたから後ろ髪ひかれる思いで家を出る
ごねていた母が気分良くいってらっしゃいと言ってくれたのに
嬉しく思った矢先に数歩で左足裏と右膝に刺す痛みが走った
直前2週間に詰めてやった長距離歩行の練習の痛みがまだ残っていた
足裏はともかく膝は中盤まで尾を引く事になってしまった

電車で河原町へ
今思うと京都出発にせず自宅から繋げてもよかったなと思う
高島屋の横を通り過ぎ国道1号線に向かう
この時もう9時台になってたのでかなり焦っていた
三条大橋を通るのをすっ飛ばしたくらいなので
いよいよなぜ京都出発にしたのかわからん
別の橋の欄干の流れ具合で自分のベストスピードを模索したり
いきなり迷ったり方位磁石の便利さに感謝しつつ
しばらく歩いていると辺りは山っぽくなっていき
緩い坂の歩道と車道そして木々ばかりになった
とぼとぼと排ガスに撒かれ歩いていると頭がボーッとした
練習した2号線は割と街中ばかりだったので
寂しさも薄かったけど1号線は違った

途中暗いトンネルをぬけると
(今思うと3本抜けた中で1番暗くて恐ろしかった)
ようやく街っぽいところに出られた
と言ってもまだ4kmしか進んでいなかった
この時の休憩で
膝が痛くて痛くて1日目だが行けるとこまで行ってやめてしまおうと
考え始めたりし始めた

少し歩いたところに大きい薬局を発見
故障がひどくない内はサポーターでカバーできるという文を思い出し
1500円と今回最大の買い物となる湿布とサポーターを買って
少し先のコンビニのトイレで装着
すると本当に嘘みたく痛みが無くなり歩けた
また1500円も払った事により
元をとれるくらいまではやってみようという気になった
セコい算段だけどこれが本当に良かった

そしてここで主食をチョコチップスナックという
ヤマザキ製のパンで行こうと決める
9本入り180円の安さで1時間毎の休憩に食べれば9時間持つので
朝昼晩共に空腹のまま安い飯を探す事になるよりずっといい
水はコンビニのトイレで注いだ
これは始める前から考えていて飲み始めは抵抗があったけど
慣れるとどうという事もなかったし甘いものみたく習慣性がなく助かった

この日は東草津まで行った
けど間の事はあまり覚えていない
曇りだったし琵琶湖の景観はともかく目安として
ここまで歩いてきたんかーと感動したり
25km地点でくたびれて食べたてりやきバーガーのおいしさとか
そこに隣接するスーパー銭湯に入るか入らまいかで悩んだりした
結局ノルマの30kmに満てなかった事や
1日の疲労や汚れでいちいちガタガタ言うべきでは続かんと思ったのでやめた

代わりというかその分睡眠には質より量を取る点で初日から気を遣った
いつも19時30分には寝るようにしてた

この日はカーショップの横裏の空き地で寝た
野宿はやはりした事がなくて
国道沿いでガオンガオン車が通って入眠に少し時間がかかったけど
1段低くなっていてフェンスもあったので睡眠自体は普通にできた
しかし蚊が多いだろうとは予想できていたものの
意外に寒くてそれで何度か目が開いた
今思うと屋根もなかった
何人かの人の声が一度してそれがやはり一番驚いたし怖かった
カーショップの人達が閉店準備をしてたんだな

買ったもの
チョコチップスナック
903
テリヤキバーガー
湿布とサポーター
で2000円くらい

2日めにつづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 09:39
2日目(残472km) 滋賀県草津市スタート

道はぜんぜん覚えてない…
徐々に何もなくなっていったのを覚えている
ただ歩きながら
車が沢山通り過ぎるのも構わずシクシクと2度泣いたのを覚えている
つらさじゃなくてなんだろう
独りで今こうして歩けてるんではない
だからもう一歩も真に動けなくなるまでやろう
つーかそんな事がこうしてマイペースでやる限りに
実際に起こり得るのかなったとしても精神的甘えじゃないのかとか
考えてると口がニューと歪んで泣いた
あんなに抑えられんほど感情が昂ぶったのは本当に久々だった
理由はともかく

睡眠時の蚊よけと寒さ対策にゴミ用の大きなビニールを買った

その日は国道から少し離れたまだキレイめな公園で寝たのだけど
いざビニールを脚に履きもう一枚の底を全て破って筒上にし体に通し
最後にもう一枚頭の通るだけの穴を底に開け頭を出し肩から被ると
「あー俺ゴミだ」てなもんで
人間ゴミによる本格的ゴミ体験の惨めさがなんだか心地よかった気がした
黒じゃなくて半透明にしたのを割に後悔もした

買ったもの
チョコチップスナック
903
ビニール
900mlのボトルが欲しくてアミノサプリ900
で700円くらい

3日目につづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 10:23
3日目(残442km) 滋賀県甲賀郡土山町スタート

鈴鹿峠つー事で気合を入れて望んだ
京都側からだと登りは緩やかで下りはきつい感じで
コンビニが無くて補給に苦労した以外は難なかった
それでも途中のトンネルを抜けると三重県の表示があり

それが嬉しくて写真も撮った

峠の途中道路工事のオッチャンに話しかけられた
ワシも若い頃にもっと短い距離だが徒歩で旅したつー話
コーラはすぐ喉が乾くから飲むなとか
金は分けて持ち後の方にこそ置いておくと良いよとか
道の駅で寝るとよいとか
知識的にはもう実践または想像している事ばかりだったけど
それでもそういうのを軽く聞く気も毛頭ないので真面目に話をした
このとき他人と話をした後はとても身体が軽く感じられる事に気づいた
ただの休憩では得られんこの感覚は最後の最後まで不思議だった
気の力は凄い

しかし俺の人生には度々コーラについて語る人が現れるがなんだろう
どうであろうとたまーに飲みたくなるんすよね
ポテトチップスとかも同様

抜けた先でこっちには無いコンビニのミニストップと初めて遭遇
タンドリーチキンと飲み物を買い1時間ほど休憩した
ここからも何度となく利用し大変気に入ったので近所に欲しいです

ただそのあと道を間違え5kmほど亀山バイパスを歩く事になり
際を通るトラックに心身ともにかなり疲弊した
もうやらんとここで1度誓ったんだけど

まあそのあとはなんとか鈴鹿に着いて
ベルシティでここへ書き込んだり
あんときはもう建物から出たくなかったですよすごく
ここでなんか飲みたくなってコーラ飲んだ
工事のオッチャンスマン


この日全日程通して唯一野宿中にオッサンに声をかけられてしまった
そんなとこで寝られんのかい?みたいな事を訊かれ会話をした
普通に応対していたら判ってくれてどこかへ去って行ったので
話の通じないタイプでなくてよかったと安心した

近くの自家栽培かな畑にスイカが沢山生っていた
家を思い出した

買ったもの
チョコチップスナック
903
タンドリーチキン
紙カップ自販機のコーラ
で640円くらい

4日目につづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 13:36
4日目(残409km) 三重県鈴鹿市スタート

四日市の方へ向けて出発したんですけど
この日が多分一番暑かった
肌がチリチリとかピリピリとかした
この辺りから国道1号線もあまり人間が通れなくなり
トラックの数も凄くなった
おかげで迷うし歩道橋は多いし精神衛生を悪くし始めてた
黙って進んでみれば大した事のない事も多かったけれど
暑いし結構参ってたなあ
ガソリンスタンドのステーションで1時間眠らせてももらった
四日市はなんか煙突からボワンボワン煙ってる街だった
桑名は本当にハマグリだった



ここは忘れられんのが風呂で
ちょうどこの日の距離的ノルマの終わりくらいに
俺も名前なら知ってる長島スパーランドがあったんで
寄ろうとしてたんだけど
地図をよく見るとなんかもうひとつ橋を渡った所に
木曽岬温泉つーのが有り
名の知れたレジャー施設よりもそっちの方が
ひっそりしていて面白そうだし料金も安そうだと
結構脚に無理して行ってみると

閉館日かなんかで閉まって真っ暗
あの時は飛びたくなった
遠目に閉まってるのは薄々感づいてたんだけども
ひっそりしてるんだなーって無理矢理納得させてた

んで困った俺は駄目元で近くの旅館に風呂だけ入れんかと頼みに行ってみた
玄関が開け放たれているので入ると誰も居ない
明かりは煌々としているのに玄関にはサンダルが放置され
経営者部屋にはご飯と魚が手付かずのまま
これは神隠しにでも遭ったのかとしばらく待つと
経営者のおばあさんが凄い数の独り言を言いながら帰ってきた
すぐ頼んでみるとやはり温泉だけはやっていないらしい
ぶしつけな願いをしたと思い諦めて帰ろうとすると
内緒だけど入って行きなさい500円でどうか
と言って気持ちよく案内をしてくれて
脱衣所は蒸暑いからクーラーつけなさい
タオルあるよセッケンもあるよてなんか凄く優しくしてもらえた
温泉は気持ちよくて生き返るつーか生まれ変わった感だった
60何度の湯は最初熱すぎると思ったけど
慣れるとそうでもなく
腕の日焼けのせいで肩まで浸かれんのがメチャ残念だった

ここだ
http://www.syosuke.jp/
お金持ちになったらまた行きますと言っておいた
そんなんならんでもいつでもおいでと言われたが難しいぜ

その後近くの神社で寝た
線香の匂いがして周りは畑ばかりで蛙の鳴き声が良く聞こえた
ただ蚊が多すぎた
ビニールは蚊よけにはなるが蒸れて汗をかき寒くなりすぎるので危険

買ったもの
チョコチップスナック
903
ハンバーグパン
ライフガード ジャングルマンX
で700円くらい

温泉
500円

5日目につづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 14:29
5日目(残373km) 三重県桑名郡木曽岬町スタート

この日はもう全然駄目だった
前日に風呂を求めて遅くまで歩いた上蚊でロクに眠れなかったからだ
脚のだるさはなかったけど力が入らず終始クニャクニャした感じだった
体重の減少も恐怖だったし
あと途中ネットで俺の絵への意見を見てそれが頭をグルグルグルグルして
影にある歩道橋で座り込んで動けなくなった事があった
だけどここでやめるんなら最初からやるなんか言うなと鼓舞して歩いた
絵だって言葉が引っかかるのは自分で認めたからで事実で
それを改善するには帰らなければならない
そこで気持ちよく帰るにはどうするか
歩ききる
絵も今回の計画も半端じゃ全く話しにならなくて
それだけはどうしても避けたかった
それでも23kmしか進めなくて距離的貯金を失いとてもへこんだ

カツ丼500円の文字が見えたので立ち寄った
うまかった
レジのお姉さんがアンケート回答者に配るはずの
100円引き券を何もしてないのにくれたが
店舗が名古屋市内に2つだけだし期限が今月の31日までではどうしようもない
しかも今見るとその店以外では無効だし
旅人に見えたから先で使えとくれたもんだとその時は思ったんだけど
むしろ逆で全然そうは見えなかったんだろうか
謎だ

買ったもの
チョコチップスナック
903
カツ丼
で800円くらい

6日目につづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 15:04
6日目(残350km) 愛知県名古屋市緑区スタート

まだ帰りたいという心は残っていた
ただ前日の事から脚だけは動かすようになっていたと思う

途中ヤマダ電機がありネットコーナーまで設けてあるので
またネットできるかなと思えば
すべて設定が狂っていて不可能だった
店員ならメンテナンスしてくれるだろうかと頼んだが
店員でも解らずただ謝られて俺はどうするべきかヤキモキした
直るまで待ってもよかったけど買う気のない人間なので
それも厚かましく思えて諦めて出た

藤川の松の木を
俺へ頑張れと言ってくれてるように見て歩いた
涙が出た
ここから松並木を通るたび気の引き締めを新たにする事にした

この日は藤川宿の駐車場のトイレの裏で寝た
人ひとり寝そべられるくらいの隙間で落ち着いて眠れた
しかし夜になる程風が凄くて寒すぎた
このときは
風がスゲーのでモノ飛ばさないようにしないとな
くらいにしか思っていなかった

買ったもの
チョコチップスナック
903
てりやきバーガー
マックシェイク
で600円ちょっとくらい

7日目につづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 16:01
7日目(残320km) 愛知県岡崎市藤川町スタート

寒さと小雨で目が覚めた
これはやばいねとさっさと片付けてトイレに入ると
すぐに大きく降り出した
台風だったんだけどこの時もまだ気がついてない

藤川宿から12kmくらいはずっと道路だけで
4時間くらいは風雨に曝されてひたすら歩いた
傘はあまり役に立たんし
カッパは蒸れるので着ても一緒かと思い着なかった
トラックは飛沫を上げ走り去り
雨にも濡れて下半身が重くなったが
進む気の方が大きく平常通り歩いた
こんな時期に国道の歩道を行くのならばこうなるのも必然と思うと
そうしんどくもなかった
空の雲の動きが異常でこれは台風なのかもわからんねと気は付いてて
休憩で立ち寄ったガソリンスタンドで実際そうだと知った
途中凄く晴れてるのに強い風と降ったり止んだりする雨に
これには相当イライラした記憶がある



午後結構晴れてきて豊橋に着いた
豊橋は道が複雑だと聞いていたので
結構身構えていたけど徒歩だとそうでもなかった

着ている物がひどいのでとうとう
この日も終わり際にコインランドリーで洗濯をした
高くついたが乾燥した衣服がすごく気持ちよかった
雨もう降るなと念じながら残りを歩いた
長かったサポーターも脚がかぶれて痒かったのでここで外した

愛知と静岡の境でこの日は終わり
ガソリンスタンドのテレビで四国がえらいことになってて驚いた
後になって思ったことだけど
ここで道路がああいう状況だったならばもうやめてしまってたかもしれない
良くて1日待機だったかそれでも気は相当萎えたと見る
この時は心にネガティブ気味だが止まれん何かが確実にあったなと思う

買ったもの
チョココロネ
てりやきバーガー
マックシェイク
ココアパン
で600円ちょっと

洗濯
700円

8日目につづく


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 17:12
8日目(残285km) 静岡県湖西市白須賀スタート


朝は結構な雨が降りそのまま潮見坂に入る
この潮見坂が全くノーマークで結構しんどかった
しかもこの坂を濡れた足で歩き続けたので
気をつけていた筈の足の裏のマメをとうとう創る破目になる
ここから5日間とても苦しんだし
今は硬くなってるとはいえまだ違和感がある
雨は朝だけですぐ晴れて暑くなったので
すぐ乾くだろうと靴の速乾性に頼って完全に油断していた
浜名湖に入る前に剃刀で少し切り膿を絞った

浜名湖も真ん中に来ると土産物屋が目に入るようになった
世話になる東京の友人の為に何かないかと
ここからずっと探してはいたけど
高温多湿も平気で日持ちし荷物にならないような
そんなものを見つける事は結局適わなかった

舞阪の松並木に干支をかたどった石像が点々とあって
それがローポリチックに特徴捉えててかわいかった

8月からダブルチーズバーガーが157円という事で
ありがたく恩恵に預かる事にした
今回100円シェイクとこれでかなり助かった
旅中一度くらいは贅沢してモス食おうと思ったけど
タイミングがまったく合わなかった
店舗の数も違いすぎる

ラスト豊田町に入る新天竜川橋と天竜川橋という長めの橋があって
新は国道だからクルマ専門ぽいと天竜川橋の方を選んだ
しかし読みを間違えていてそっちこそが歩道のない橋だった
だけど今更廻り直す元気もないし
車の流れも詰まって緩やかだったので強行した
それでも悠々と歩くのも
ドライバーの目がなんだか痛い気がしていたたまれなくなって
走る事にした
700mくらいだったけど妙に長く感じた
早く先に行く為に走ったのは後にも先にもこの時だけだった

買ったもの
チョコチップスナック
ダブルチーズバーガー
マックシェイク
で400円ちょっとくらい

9日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/13 (Fri) 18:26
9日目(残248km) 静岡県磐田郡豊田町スタート


道中の思い出は特になし
磐田と掛川をしみじみ歩いた

国道にウンザリ来ていたので
少し気分を変えて小夜の中山峠を越えてみた
序盤の急な坂は角度で言えば一番だった
しんどかった
落ち着いたところで
飴ならばと話にも残る子育て飴を買おうと思ったら
店が土日のみ営業で閉まってて残念

ここは段々畑が沢山で茶畑がすごくて
店の人さえも平日はそっちで忙しいのだろう
しかしここはゲームのサイレンに出てくる
ハニュウダ村に雰囲気が似ていて勝手に怖がってた
おばあさんも農作業の格好でそっくりだし
ゲームみたく俺も走りまくってハアハア息を切らそうか迷ったがやめた
いいゲームだったのでまたやりたい
話を戻すと夕方でよかったです

休んでると犬に凄く吠えられた
俺は動物にも好かれた試しがない
虫なら

下りでまともに歩くのがしんどい程また膝が痛くなりサポーター装着
楽になった
続けると痛くなる歩き方にこの時気が付きやめる
やめたら起こらなくなった

複雑怪奇な山道を通り
真っ暗な中で島田市に到着
住宅街の真ん中にベンチだけがある空き地を発見し就寝
屋根はなかったしベンチの縁が下向いてて
座る面が狭く何度も転げそうになったけど
そんなんどうでもいいから寝たかった
ただベンチ背後の家がちょうど風呂タイムだったようで
不審者エンドにだけはならないよう気を付けた

爪が伸びてきて靴下がダメになりかねんかったのでツメキリ購入
唯一の忘れ物で400円もした
旅中何度も使うものでもないので大変勿体なかった

カレーのココ壱を初めて利用する
高いイメージがあって敬遠してたけど
ハーフサイズだと飲み物も付いて結構経済的だった
外にメニューがあると助かるなあ

買ったもの
チョコチップスナックx2
ツメキリ
ココ壱でハーフのポークカレー
で1000円ちょっとくらい

10日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/14 (Sat) 11:36
10日目(残218km) 静岡県島田市スタート

マメが痛くてスピード出せなくて非常に眠かった
この時が一番痛かった
歩いてる時よりも信号等で停止した際に足の芯から痛くなった
何故「肉刺」と書くのかよく解った

宇津ノ谷峠を行く
峠と付く所は大概しんどいので
箱根峠への不安が募った

地図によるとこの峠には
釜風呂渓山閣というのがあり
釜風呂というのを五右衛門風呂のようなものと想像してた俺は
そこでマメの膿を出そうと国道でない道を選んで行った
でもこれも失敗で
着いてみるとなるほどサウナのようなもので
料金も1000円したのでやめた
以前の風呂から結構経っていたので期待してたぶん悔しかった
静岡では絶対入ってやると頑張ってまた歩いた

途中のそば屋の店先でチョコチップスナックをかじっていると
今風のヤングメン達に写真を撮ってくださいと頼まれる
見た目は一番関わりたくない人種であったけど
気が付くと気持ちよく二つ返事で了解してた
撮った際には大きな礼の声がいくつも聞こえたし
車で去る際も車中からでも俺と礼をしあったり
なんか見た目と裏腹にさわやかな連中だったので
写真良く撮れてますようにと願っておいた

その後休んだそば屋で水汲みついでに
トイレを借りようと訪ねたらお客さん以外はちょっとと断られる
ずっと山道で腹減っててとろろそば美味そうだし
正直ここらで食ってもいいと思ってたんだけど一気に冷めた
それぞれ店にも意地や考えが有りそれに触れるような事をして
色々悪くしてしまうのも双方つまらんのであっさり引き下がった
似た事は何度かあったけど気にしてない
この時は水が汲めないのが痛かったけど
それもそもそも自分の分配ミスであるし

そんなで凄く腹減らしながら
マクドかココ壱はないかなあ
安倍川って餅のアレかな食いたいなあと
静岡の市内に通じる駿河大橋を目指していると
願っていた二つの店がまさに隣接していて笑ってしまった
ここではご飯を食べようとカレーのココ壱を選択した

気分の悪い親子のやりとりを聞きつつカレーを食う
割愛するけど馬鹿が親になると色々不幸になるなと思った
また食いたい食いたい思いつつこれが最後のココ壱になってしまった

夕方静岡の市街部に入り電話帳で銭湯探し
1件目は定休日で2件目は潰れてた
風呂運悪いというか使い果たしたというか
それでもこの日は入らないと我慢ならなかったので
本道から3km離れた銭湯に行き決着した
上がってなんだかんだして19時30分になり
元の道に戻る元気もなく住宅街の幼稚園の駐車場で寝た
県道沿いの路地なので危ないかと思ったけどすぐに朝が来た

買ったもの
チョコチップスナック
ココ壱でポークカレー
で600円くらい

風呂
340円

11日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/14 (Sat) 15:43
11日目(残180km) 静岡県静岡市スタート

朝になると足の裏から膿が垂れていた
ふやかした後に一晩乾燥させたのが良かったのかは解らないけど
表面的な痛みはこれでかなりマシになった

ただ昨日寝たところから国道に戻るのに
迷って1時間も浪費したのは痛かった

静岡の市街部を抜けると急に普通の街道になりしんみりした
この日は風はあっても日差しがきつくてしんどかった記憶がある
それでも暫く歩いているととうとうこの旅初めての海が見えた

頭にすぎやまこういち風のメロディが流れまたシクシクと泣きながら歩いた
記憶がしっかりしてからの初めての海が晴れでよかったと今は思う

ただそこからが酷かった
海は次第に見えなくなり
なーんもないと言えば住む人に失礼だが
なーんもない道を次の日まで歩く道筋だった
何度電車に乗って飛ばしてしまおうかと思ったか分からない
会う人も親切心なくその時はさみしかった

そんなんして
エビ有りますののぼりを見るたび何がエビだよとかやさぐれて
脳にばかり血をやりつつ死んだ顔つきでダラダラ歩いているととうとうパトカーに呼び止められた
警官の態度があまり好きじゃないタイプだったので
別にやましい事をしてるではなし淡々と質問に答えた
行き倒れて身元が分からないと困るんですよねーなんて
途中倒れてもちゃんと身元が分かる様にしてあるし
どれだけ俺がどうしても他人へ大きな影響が行ってしまう行き倒れに気を配って歩き
練習して計画も練って話もして
まあわかんねーよなーと頭で思ってた
鞄の中身訊かれたりしたし俺も俺でヤバイ感じ出してたんだろうなー

この日最後寝るために向かった富士川沿いの道の駅は
予想とは全然違う何階建てかの立派な建物になってて
家族連れやカップルがお祭り価格的に高価な物販をホイホイ買ってて気分が悪かった
普段ならどうってことないんだろうけど
本当にこの前後の日はイライラしていたと思う

人込みの中せっせとゴミを回収する清掃のおばちゃんの苦労を勝手に夢想しながら
100円シェイクをすすって寝た

んじゃなくて
ここで野宿しようとする人は俺だけじゃなく
寝る支度をしていると粗野っぽい人に話しかけられた
なんかあまり喋っている事が理解出来ずにもいたし
俺はそんな心理状態だし眠いし正直鬱陶しく感じ
適当にあーとか相槌を打ってた
ただそっちだと雨が降ると濡れてしまうから
こっちに荷物を置けとこれをあんまりしきりに言うので
以前買ったビニールにザックを突っ込み口を結び「そっち」に置いて眠った
これで気を悪くしたのか何なのかやっと粗野っぽい人は遠くに去った
次の朝雨だったが全く何てことなかった

あとひとつ
ヤマザキのチョコチップスナックがこの日と次の2日だけ違うものだった
ビニールにプリントされた街の絵が黄色でなくて黒くて
材料からショートニングが抜けパン部分がカッシリしていた
俺はこっちのが好みだった
どういうアレなんだろう
また東京に着いてからパッケージにさらなるバリエーションを
発見もしたけどこれは黄色いのと味が一緒だった

買ったもの
チョコチップスナック
ダブルチーズバーガー
マックシェイク
で400円ちょい

12日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/14 (Sat) 16:23
12日目(残150kmくらい) 静岡県富士市スタート

地図を見ると沼津バイパスというのがあって
バイパスに良い思い出のない俺は避けて県道を行く事にした
これがまたなーんもなくてずっと工場の続く道を歩いた
道路自体にもなんとか産業道路とかそんな名前がついていたような気がする
殺風景なのは前日からなので本当に気が滅入った

次の日はとうとう箱根峠だったので直前の三島市で眠った
1号線じゃなくて246号線でも東京には着けたけど
ここまで来たからにはやはり対決しておきたかった

買ったもの
チョコチップスナック
ダブルチーズバーガー
マックシェイク
100円コーラ
で500円ちょい

13日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/14 (Sat) 18:41
13日目(残120km) 静岡県三島市スタート

この日は朝から雨だった
峠に入る前にローソンがあるのを知っていたのでそこで存分に補給
といってもいつものやつでまあそれでもやはり気が入った

峠序盤松の道を歩く
坂は緩いが地面は石畳になっており
雰囲気はともかくマメの足には段の角が結構堪えた

それでも時間をかけてじわじわ登る
辺りはもう真っ白で接近した物体しか視認出来ない
あと歩道などはちゃんと整備され安心して歩けたけど
場所によっては草がものすごく生い茂ってしまっていて
露が服を濡らすので退けて歩くのが面倒だった


登り中盤の山中城跡の休憩所で休む
ここも蜘蛛の巣が凄くて普段人が居るのか疑った
雨のおかげで座れる所が限定されしんどかったけど
それが逆に前へ前へとなってよかったのかもしれない

がしがし歩いていると
車が前方で止まって髭のオッサンがこっちを見ている
関わりたくないので目を合わせないよう通り過ぎようとすると
オッサンは行く手を塞ぐ様に立ち
君仕事する気ない?と急に尋ねてきた
自分から名乗る事もしないしまともではないと思い
ないですが何の仕事ですかと訊き返すと
あーえー内装業と間を空けて答えたので
もうとり合うのも面倒で俺から今急いでますからと
謎の言い訳をして去った
何の仕事なんだったのだろうという疑問だけが残った

登り後半は確かにしんどい坂が続いたけど
小夜の中山での急坂の記憶や道の駅までの距離看板を励みに頑張った


むしろその後の下りのほうがつらかった
天気がよくなり暑かったので
登りが雨で良かった部分はここだった

峠で夜は越せないから
頑張って小田原の市街に着くまで歩くと残83kmとなった
道中2日かけようか3日かけようかどっちか迷ってたのを
ここで2日で歩いてしまおうと完全に計画を固めた

んでJAの倉庫の裏で寝た
藤川宿の便所裏の細い空間を思い出して安心した

買ったもの
チョコチップスナックx2
ダブルチーズバーガー
マックシェイク
で600円ちょい

14日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/15 (Sun) 19:31
14日目(残83km) 神奈川県小田原市スタート

あと2日で到着の意思を決めたはいいが
そうすると日に30kmでよかったのが40kmになり
峠のような強制力もこの先ないので
とにかく痛かろうがつらかろうが効率重視を強く考えて歩かなければならなかった

朝早くにコインランドリーを発見し色々洗う
計画ではもうここまで来たら東京の友達の家まで我慢して
着いたら洗わせて貰おうと思ってたのだけど
くせえ格好で行くのもどうも忍びなくて洗った

茅ヶ崎に入ると勝手にシンドバッドがループしてつらかった
別にファンでもなんでもない

この日一番面食らったのが
地図に載ってない藤沢バイパスに当たった事だった
もう道なりに進むだけだと思い込んでたので
回り道を強いられるのがとても面倒だったけど
とても強行する事も出来ず2日で到着も駄目かと回り道して国道に戻ると
意外と進めていて気を持ち直した
バイパス出口では旅中利用した
コンビニやファーストフードが総登場し少し感動した

夜は戸塚の電気店でここに書き込んでカーショップの倉庫裏で寝た
よく見るとダンゴ虫が沢山居て恐怖したけど
これ以上先へ行っても何もなさそうだったので我慢した

買ったもの
チョコチップスナック
903
ダブルチーズバーガー
マックシェイク
クロワッサン12個入り
ホワイトチョコレート
で800円ちょい

洗濯
600円

15日目に続く


 
■三郎  投稿日:2004/08/15 (Sun) 20:12
15日目(残43km) 神奈川県横浜市戸塚区スタート

前半は前2日の無理が祟り脚に力が入らず苦労した
当然距離の看板には東京まで40kmとか出て来るけど
その少なささえ妙に長く感じた

どうであれ着けば友達が迎えてくれるというのは
この場では心強かった
出発前に孤独に耐える心とはとか考えてきたのが
全く台無しになるとしても本当に安心できた

鶴見区まで来た時
ネットで俺を知った人がバイクで後ろから追いかけてきた
わざわざ戸塚から国道をなぞって走ってきたらしく
よく出会えたもんだなーと心で唸ってた
そこから暫くどうやって歩いて来たかとか話しながら一緒に歩いて
そん時は今までになく距離が短く感じられたし
別れた後またも追いかけて来てくれて差し入れを頂いた
すぐ食いましたありがたかったです

途中のミニストップでずっと食いたいと思ってたハロハロを食べる
うまかった
もう一度言うけど近所にホント欲しい

ぼちぼち歩いて東京タワーに桜田門
法務省の建物がかっこよかった

最後は一応日本橋に向かい
ちゃんと橋の日本橋を少し探して見つけ2往復しておいたが
特にこれといった感動はなかった
あー終わったなーって感じで
すぐに近くの電話ボックスで友達に電話した

人の力と甘いもんで歩けた最終日だった

買ったもの
100円の三ツ矢サイダー
ハロハロピーチオレンジ
で360円くらい

おわり